日本の三大レザー産地といえば、東京、姫路、和歌山といわれています。東京はピッグスキンを、姫路と和歌山は牛革を得意としているとか。そしてピッグスキンは、じつは日本の皮革資源として唯一国産でまかなえている貴重な天然素材なのです。軽くて、やわらかく、加工しやすい、なおかつ通気性&摩擦に優れて扱いやすいピッグスキンをチャンスがあったらお試しあれ。そんなわけで日本を元気に!という想いも込めて、今回は特に東京発のレザーブランドをご紹介していきます。
銀座タニザワ
銀座タニザワの歴史は、そのまま日本におけるバッグの歴史でもあります。文明開化の時代、フランスよりバッグが持ち込まれ、数いた職人の中で「鞄」の字を初めて考案・使用したのが「谷澤鞄店」(現・銀座タニザワ)です。その後、名品「ダレスバッグ」の開発にも成功しました。
大峽製鞄(オオバセイホウ)
東京発のレザーブランドを語る上では、「大峽製鞄」も外すことができないでしょう。皇室の薬箱も製造している足立区の老舗カバンメーカーです。創業当初はランドセルの草分け的存在でした。「文部大臣賞」7回、「東京知事賞」11回など数々の受賞歴が、その実力の高さを物語っています。
aniary(アニアリ)
安いほうがいい。そんな決まり文句の下、日本の鞄産業も海外への生産拠点の移転が進み、非常に疲弊している現状です。一方で、高品質・高価格を保つヨーロッパブランドの人気は衰えぬまま。そこでaniaryは「海外と比べてもかっこいい日本の革鞄」を目指しているのです。
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mic(ミック)
浅草や東京藝術大学が位置する台東区は、レザー産業のメッカでもあります。江戸時代より一帯では履物問屋などが栄えていました。現在も昔ながらの工房が有名ドメスティックブランドの靴やバッグを製作しています。Micはそんな台東区発のレザー小物ブランド。技術力には定評があります。
REN(レン)
東京台東区のレザーバッグ工房。アトリエ兼オフィスはデザイン事務所のような雰囲気で、どのアイテムもスタイリッシュなデザインとなっています。素材にはとことんこだわり、なかでもピッグスキンは隅田川向こう岸の日本有数のレザー産地「墨田区」のものを使用しているとのこと。
CYPRIS(キプリス)
東京・両国のレザーグッズ会社「モルフォ」のオリジナルブランド。最高級のレザーをドイツ、イタリア、スペイン、そして日本国内より取り寄せ、職人が丁寧に仕上げている。繊細で美しいフォルムは知る人ぞ知るブランドとしてセレブたちの間でも人気である。
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