レディーススーツの歴史は、それほど長くはありません。世界的には女性の解放を高らかに謳ったココ・シャネルやイヴ・サンローランなどが有名ですが、日本に限って言えば本当にここ最近といえます。たとえば男女雇用均等法が施行された1985年といえばバブル絶頂期。世の中のOLたちはボディコンに身を固め、ディスコで踊り狂っていました。とても参考になりません。そのためメンズのように厳格なルールがあるわけでもなく、じつは男性の面接官も女性の服についてはよくわかっていないので、迷うことも多いかもしれません。
そこでオススメなのが、OB訪問や先輩たちの服装をじっくり観察して真似ること。厳格なルールはありませんが、業界ごとに「なんとなくの傾向」は確実に存在します。金融や製薬、鉄鋼などのお堅い業界では、コンサバティブなスタイル＆メイクが求められるでしょう。一方、アパレルやインターネットベンチャーなどでは華やかなほうが好まれるようです。会社柄に合わせてスタイリングを変える。当たり前といえば当たり前なのですが、メンズより選択肢が多い分、ちょっと釈然としない気持ちもよくわかります。
というわけで、これから就職活動に望む女子たちを応援すべく、服DB編集部は一般企業の人事担当者や内定者たちに調査を決行しました。そして出た結論は、「女子アナやキャビンアテンダント以外なら、そこまで深刻にこだわりすぎなくても大丈夫」というもの。結構コムサ・イズムやスーツ専門店、マルイ系ブランドなどで済ませ、ぱっぱと内定ゲットしている人も多いようです。たしかにリクルートスーツなんて、入社後に着ているのはせいぜい夏ぐらいまで。あまり張り切りすぎるのはお金のムダかもしれませんよね。それに誰が見ても「フレッシュマン」に見えるリクルートスーツの野暮ったさは、逆に好印象を与えるという意見も少なくありませんでした。
以下は、スーツ専門店ブランドです。さすが専門店だけに「就職活動」に特化したシリーズもあったりして、よく研究されています。無難に攻めるなら、餅は餅屋、蛇の道は蛇、スーツはスーツ屋が◎です。
各社「就職活動」応援専門ページ
着こなしからメイクのポイントまで、気になる情報が満載。
読むのが面倒くさい人は、直接ショップで店員と相談しながら選びましょう。
なお、スーツカンパニーなど2プライススーツ専門店一覧は、こちらも併せてご参照ください。
n line by nozomi(エヌライン バイ ノゾミ)
紳士服チェーンとして世界的な知名度を持つ「洋服の青山」とモデルの佐々木希氏の共同開発により2012年にスタート。異色のコラボに「キワモノか」との心配を他所に、圧倒的な完成度ですっかり就活スーツの定番ブランドに育ちました。美しいシルエットラインが人気のようです。
⇒n line by nozomiのアイテムを見てみる
SADA(サダ)
スーツはシルエットが命。そしてその実現には自分の体型にぴったりフィットしていることが大切。となれば、オーダースーツも選択肢の一つとして面白いはず。同ブランドは、サッカーなでしこリーグのINAC神戸などにオフィシャルスーツを提供する老舗のイージーオーダースーツ専門店です。
⇒SADAのアイテムを見てみる
UNTITLED（アンタイトル）
日本最大のアパレル企業といえば、（株）ワールドです。年間3000億円位上を売り上げる同社が、働くヤング女性のためにつくったブランド、それこそUNTITLEDなのです。時代を確実にキャッチアップするデザインに対しての信頼感はバツグンでしょう。少し華やかな業界向けに。
⇒UNTITLEDのアイテムを見てみる
INDIVI(インディヴィ)
UNTITLEDよりも、もっとシャープ＆スタイリッシュな感じを求めている方には、同じく（株）ワールドの同ブランドがおすすめです。ブランドのテーマは、ずばり「グローバル」。外資系でバリバリ働くキャリアウーマンがイメージされています。
⇒INDIVIのアイテムを見てみる
NATURAL BEAUTY BASIC(ナチュラルビューティーベーシック)
UNTITLEDやINDIVIに並び、若いOLたちに圧倒的な支持を受けているブランドです。あえて対象年齢を絞らず、1996年のブランド誕生以来ずっと、その時代ごとのレディースファッションの「ベーシック」を提案し続けきました。近年では、さらにベーシック＆リーズナブルなBlue Labelラインもスタートしています。
⇒NATURAL BEAUTY BASICのアイテムを見てみる
ru(アールユー)
日本の若者ファッションをリードしてきたファッションビル「丸井」が展開するプライベートブランドです。栄枯盛衰の激しいさまざまなブランドたちとお付き合いしてきた丸井だからこその安心感があります。大きいサイズが充実しているのも嬉しい限りです。
⇒ruのアイテムを見てみる
