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スタイル説明/ヘルズ・エンジェル

1948年、カリフォルニアで、3人のオートバイ好きが1930年公開の映画『ヘルズ・エンジェル(地獄の天使)』から名を取ったオートバイチームを結成した。最初は純粋にオートバイとファッションを楽しんでいたが、1957年の「モーターサイクル・クラブ・オヴ・ヘルズ・エンジェル」結成以降、暴力化・過激化していく。硬派なファッションに身を包み、カストロとチェ・ゲバラを崇拝し、ベトナム戦争の反戦運動に参加し、セックス、ドラッグ、ロックンロールをいち早く取り入れた彼らは世界中の若者の心を掴んでワールドワイドに支部を広げていった。彼らの多くは白人労働者階級朝鮮戦争やベトナム戦争の帰還兵だった。彼らの起こした最悪の事件は、1968年のローリング・ストーンズのコンサート中に起こった殺人事件「オルタモントの悲劇」が有名である。そのほかにも集団レイプ、強盗、麻薬取引など、1960年代のヘルズ・エンジェルは凶悪犯罪に手を染める者が後を絶たず、FBIからも監視される集団になっていた。1970年代以降は若者カルチャーのメインストリームからは外れるが、ヘルズ・エンジェル自体は21世紀の現在も存続している(2010年現在の支部は世界22カ国189拠点を数える)。

【同時代のスタイル】
大戦前~40年代

【関連スタイル】
バイカー/ライダー
バイカーズ
ロッカーズ
グリーサー
カミナリ族
暴走族

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