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スタイル説明/バイカー/ライダー

20世紀の若者を魅了した三大アイテムといえば、エレキギター、ボード、そしてオートバイである。レザージャケット(革ジャン)に、ジーンズ、エンジニアブーツ、それからロックンロール。そんなバイカー・スタイルが一躍脚光を浴びたのは、1953年公開の映画「The Wild One(乱暴者)」(主演:マーロン・ブランド)によってだった。1947年のアメリカ独立記念日に起きた4000人の暴走族によるカリフォルニア州の田舎町「ホリスター」襲撃事件、その事実をもとに作られたこの映画は、自由と暴力、思春期とアウトローをテーマとして、世界中のバイカーたちの不滅のバイブルとなった。事実、この後、ロックはバイカーたちにとって欠かせないマスト音楽となったし、ヘルズ・エンジェルスもこの襲撃事件と映画をきっかけに誕生した。また、日本では、カミナリ族が登場し、暴走族、さらには珍走団などへ発展を遂げていく。

バイカー・スタイルの特徴は、「暴力の顕示」と「永遠のアウトロー性」だ。まず、彼らは暴力の香りに弱い。それはきっと、死に直面するスリルに通じるものがあるからだろう。バイカーが登場した時代背景には、第二次世界大戦の終了が一因する。多くの若い帰還兵が、戦闘機や戦車に代わってバイクの機械いじりに精を出すようになったのである。彼らは爆撃機に代ってバイクにまたがり、隣町のチンピラとの戦争に出かけたのだった。また、バイクは少しの運転ミスで文字通り命を落とすことも少なくなかった。日本のカミナリ族も、最初はカミカゼ特攻隊のオマージュとして白装束を着ていたことは有名である。それから、彼らのアウトロー性についてだが、バイカーより先の時代にもアウトローはいた。代表的なのはズーティーズだろう。しかしアウトローの先輩であるズーティーズは反抗の証として過度に華美なファッションをしていた。そこには将来成り上がる夢と志と意欲があった。ところが、バイカーはボロボロの服のままで良しとしたのである。彼らは、むしろ積極的にメインストリームを嫌い、不良でありつづけることを選択した。そのひねくれた開き直りは低所得者層の若者に熱烈に支持され、バイカーは都市部よりも田舎町に多く生息するようになった。

【「バイカー/ライダー」に含まれるスタイル例】
バイカーズ
ヘルズ・エンジェルス
ロッカーズ
■グリーサー
カミナリ族
■暴走族

【代表的なブランド例】
ハーレーダビッドソン
ショット(Schott)
ベルスタッフ
ザ・リアルマッコイズ
スカルワークス

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