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スタイル説明/グランジ

1970年代後半、パンクによって前近代的な古い価値観に風穴が開き、1980年代にかけて新しい波ニューウェーブ」が音楽、ファッション、映画、漫画などに巻き起こった。音楽としてのパンクは、ポストパンクに受け継がれ、1980年代末期に一度はレイブやテクノに吹き飛ばされるも、1990年代にその精神性・音楽性はアメリカ北西部で「グランジ」として蘇る。グランジ(grungy)とは、「汚れた、醜い」の意味。名付けたのは、米国女性ファッション誌「サッシー」。シアトルの労働者のファッション・スタイルを取り入れた、オルタナティブ・ロックの一ジャンルである。オルタナティブ・ロックを育んだのは、無数のインディーズ・レーベルで、特に「カレッジ・ラジオ」の存在は外せない。カレッジ・ラジオ局は、MTVなど商業主義に反発するアメリカの大学生が自主的に運営するラジオ局で、メインストリームでは見向きもされないインディーズ・バンドを盛んに取り上げ、アンダーグラウンド・シーンを盛り上げた。代表的なバンドは、ニルヴァーナ、パール・ジャム、スマッシング・パンプキンズなど。ファッションとしては、ネルシャツの重ね着が特徴的で、ヒッピースタイルからの影響も指摘されている。

【代表的なブランド例】
マーク・ジェイコブス(1993年S/S)
アナ・スイ(1993年S/S)

【同時代のスタイル】
1990年代

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