スポンサードリンク

モッズいろいろ

■モダニスト
別称、「アーリー・モッズ」「イタリアン・コンチネンタル・スタイル」。イタリアのデザイナーによって誕生したスーツ・スタイル。1950年代末期にイギリスで裕福なユダヤ系の若者の間で流行した。サヴィル・ロウでスーツを仕立て、モダンジャズを聴いた(とはいえ多くはそれほど音楽に興味がなかった)。斬新で、エレガント、そして何より都会的な彼らのスタイルは、やがてイギリスの中流階級の若者たちに大きな影響を与え、独自の若者文化「モッズ」を生み出していく。

■ハイ・ギア
ヒップスタの影響を最も受けているモッズ。音楽もスタイルもスペード(黒人)が一番であり、モッズの中でも最もファッションに気をつかっていた。

■ロー・ギア
カジュアルなスポーツ・アイテムをふんだんに取り入れたモッズ。オーダーメイド・スーツを買えない労働者階級のモッズの間で広まった。フレッドペリーのポロシャツやロンズデールのロングTシャツを着て、ローライズのスリム・パンツを着ていた。彼らの多くは思想のない、ドラッグ中毒のただの不良だった。

■スクーター・モッズ
1959年に台頭したスクーターの暴走族「スクーター・ボーイズ」がモッズと習合して誕生。イギリスはスクーター発祥の地だが、彼らはイタリアの「VESPA(ヴェスパ)」に好んで乗っていた。「洋服が汚れない」といった哲学によって、彼らはバイクよりスクーターを支持したのだった。そのため自分で修理をするのは手が汚れるのでタブーだった。また、スーツの上には排気ガスで汚れないようにモッズ・パーカー(M-51)を着て、髪型が崩れないように時速15kmで走った。

■ルード・ボーイ(ルーディ)
1963年、ジャマイカはイギリスの植民地より独立。その勢いで、植民地時代の慣習に対して反抗した若者ギャングたちは、スカなど独自の文化を生み出していった。そんなイギリス白人文化にはない彼らのサブ・カルチャーは、ロンドンのブリクストンといった黒人街に持ち込まれ、モッズやスキンヘッズなどに大きな影響を与えた。なお、ラスタファリズムの影響を受けたジャマイカ音楽は、後にレゲエを生み出す(1967年誕生)。

スポンサードリンク